いつまでも元気で健康な身体でいるためには、規則正しい生活習慣とバランスの良い食生活を送ることが大切です。そして、次に大切なことは体の不調を感じたら、「仕事が忙しいからなかなか時間が取れなくて・・・」「お医者さんはちょっと苦手で・・・」と思って先に延ばさずにできるだけ早めの受診をして下さい。
不安を抱えたまま毎日を過ごすのは、楽しいものではありませんし、早期発見、早期治療をして頂くことが回復への一番の早道です。当診療所は、地域のホームドクターとして皆様がいつも元気で頂けるように健康を守るお手伝いをさせて頂きます。
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血をまとめて脳卒中といいますが、40−50年前の日本ではこの脳卒中が死亡原因の第一位でした。最近では第三位(第一位はがん、第二位は心臓病)になりましたが、脳卒中になる人が減ったとは必ずしもいえませんし、逆に脳梗塞が増加傾向なのが特徴です。今回はこの脳卒中についてお話します。
脳梗塞とは脳に血液を送る動脈と言う血管が詰まってしまって、脳の組織が死んでしまう病気です。この脳梗塞は細い動脈が詰まるラクナ梗塞、太い動脈が詰まるアテローム血栓性脳梗塞、心臓の中にできた血の塊(血栓)が脳の動脈に流れ込んでけっかんを詰まらせる心原性脳塞栓症に分類されます。日本ではラクナ梗塞が多いです。症状には大きな違いはなく、大脳におこると体の半身の麻痺や感覚障害、ろれつが回らない、言葉がでないなどの言語障害がでます。脳幹や小脳におこるとものが二重に見えたり、ふらついたりして手足がうまく動かせないなどの症状がでます。症状が重いと意識がなくなったり、生命に危険がおよぶことがあります。
いったん脳梗塞がおこったら治療はできるだけ早く、できるだけ専門医のいる設備の整った病院で行われることが望まれます。早ければ早いほど治療の効果がでやすいからです。お薬を使った内科的治療が主体ですが、場合によっては手術が選ばれます。
しかし、脳梗塞を予防することも大切です。脳梗塞の危険因子は高血圧、糖尿病、高脂血症、動脈硬化、肥満などです。ですから、これらの病気のある方は十分に治療することがすなわち、脳梗塞の予防につながるということです。特に、日本人に多いラクナ梗塞は高血圧と関係が深いので注意がいります。
かぜでもないのに咳やたんが毎日続いたり、少しの運動で息切れを感じたりする方がおられます。以前には慢性気管支炎とか肺気腫などと診断されていましたが、最近はこれらをまとめて慢性閉塞性肺疾患(COPD)と呼ぶようになりました。COPDは世界の死亡原因の第四位で今後ますます患者数と死亡率が高まると予想されています。日本でもこの傾向がみられます。
タバコや有害物質を吸い続けると、患者さんの体質によっては肺に慢性的な炎症がおこり、咳やたんがでるようになります。さらに炎症がすすむと気管支が細くなり、気管支の先にある肺胞という組織が破壊されます。肺胞は酸素の取り込みと二酸化炭素の排出をしますので、これが破壊されると息切れ、さらには呼吸困難がおこります。この状態をCOPDといいます。
COPDの最も重要な原因はタバコです。ですからCOPDの予防には禁煙が絶対に必要です。またタバコを吸う人のそばにいる人にも、喫煙者と同じ危険性があることがわかっています。ご注意ください。
COPDの診断やその程度の判定には、症状や肺のレントゲンも参考になりますが、決め手はスパイロメトリーという呼吸機能検査です。肺活量検査の精密検査と思ってください。紙の筒をくわえて呼吸をしていただき、コンピューターで解析します。3~5分でできる簡単な検査です。当院でもこの検査を受けていただく事ができます。検査をご希望の方はお申し出下さい。
治療はCOPDの程度により異なりますが、基本は禁煙です。お薬については、医師と相談し、患者さんにあったものを使いましょう。
貧血とは血液にある赤血球中のヘモグロビン(血色素)が少ない状態をいいます。このヘモグロビンは酸素を運ぶ働きをします。ですからヘモグロビンが少なくなった貧血の状態では、体のなかの色々なところで酸素不足がおこります。貧血の症状である、めまい、どうき、息切れ、疲れやすさ、立ちくらみなどはこのためです。
貧血の原因はいろいろありますが、最も多いのが鉄欠乏性貧血です。ヘモグロビンの原料は鉄分なので、体の中の鉄分が不足するとヘモグロビンが少なくなり、貧血になります。鉄分の不足する原因として一番多いのは出血です。女性は月経という生理的出血がありますので、男性にくらべて鉄欠乏性貧血になりやすいのです。さらに子宮筋腫などの婦人科疾患があると症状が強くなります。男性や閉経後の女性の場合には、出血性の消化器病、たとえば、胃十二指腸かいよう、胃がん、大腸がんなどがかくれていることがあり、注意がひつようです。その他の鉄分の不足する原因としては、極端な偏食や過激なダイエットによる食事からの摂取不足や、成長期の鉄分の需要の増大、胃切除後の鉄分の吸収障害などがあります。
予防には鉄分を多く含む食品をとることです。牛やぶたのレバー、とりもつ、卵黄、大豆、魚の干物、貝類、海藻、ごまなどを工夫してとってください。しかし、はっきりと鉄欠乏性貧血がある場合の治療としては、このような食事療法だけではきわめて不十分です。なぜなら、治療に必要な鉄分をとるにはレバーなら毎日700g以上、乾燥ひじきなら150g以上も食べなくてはならないからです。実際には鉄を成分とした増血剤(鉄剤)を服用していただきます。副作用としては軽い腹痛、食欲低下、嘔気、便秘、軟便などの消化器症状がときにあります。また、鉄剤服用中は便が真っ黒になることを覚えておいてください。消化器症状が強くて鉄剤がのめなかったり、胃かいようなどがあって鉄剤をのまない方がよい場合には、注射の鉄剤もあります。
治療により貧血は確実によくなりますが、貧血の原因である病気がかくれていることがあります。その治療も同時にしないと、また貧血が繰り返されます。さらに、貧血の原因ががんなどの大変な病気のこともありますので、医師と相談の上、胃カメラや大腸検査など必要があれば受けてください。
胆のうは肝臓の下にあるナスの形をしたふくろ状の臓器です。胆管とつながっていて胆汁を濃縮します。この胆のうには腹痛などを引き起こす胆石ができることは、皆さんご存知の通りです。もう1つ、胆のうにできる病変としてよく耳にするのが胆のうポリープです。胆のうポリープはほとんどの場合、自覚症状がありません。
胆のうポリープは胆のうの内側の粘膜細胞が増殖して盛り上がる隆起性病変で、いぼのようなものです。最近の腹部超音波検査などの画像診断の進歩により、胆のうポリープがよく見つかるようになり、成人の10%程度が発見されるというデータもあります。
胆のうポリープにもいろいろな種類がありますが、胆汁の成分であるコレステロールが胆のうの内壁に沈着して盛り上がるコレステロールポリープがほとんどです。脂っこいものをよく食べる人や、肥満の人にできやすく、最近増加しています。上の写真に示すのは胆のうと胆のうポリープの腹部エコー検査です。
各々の写真の真ん中の黒いナスの形の所が胆のうで、そのなかで米粒のように白く見えるのがコレステロールポリープです。2つポリープができている胆のうもみられます。コレステロールポリープの大きさは5mmまでのことが多く、多数できることもありますが、これは完全に良性です。しかし、念のための経過観察が必要で、発見された年は年に3~4回の腹部エコー検査をし、変化がなければその後は年に1回の定期検査を受けてください。
その他、経過観察中にポリープの大きさが10mm以上になるものや、発見時の大きさが10mm前後のものには胆のうがんの可能性があります。表面がごつごつしていたり、不規則でいびつな形をしていると胆のうがんの疑いが濃くなります。このような場合には、確定診断と治療の両方を目的に胆のうを切除する手術が望ましいです。最近は、患者さんの負担が少ない腹腔鏡下胆のう摘出術がされるようになりました。
胆のうは腹部エコー検査が最も得意とする臓器です。胆のうポリープなど胆のう病変の早期発見のために定期的に腹部エコー検査を受けるようにしましょう。
食後の胸やけがつらい方はおられませんか。これは胃の症状ではなく、食道の症状です。おう吐した時は別ですが、普通は胃液が食道に入っていくことはありません。しかし、何かの原因で胃酸をふくむ胃液が胃から食道に逆流することにより食道粘膜に炎症がおこると、この症状がでます。この状態を逆流性食道炎といい、最近では胃食道逆流症とも呼ばれています。実に日本の成人の10%以上の方がこの逆流性食道炎をもっていることがわかっています。
上の左と中の写真は、食道の胃に近いところを見たものです。左は正常で、中は逆流性食道炎の像です。中の写真では食道の左上と右下に白い縦長のかいようが見られます。右の写真は胃の中から食道と胃の境界を見たものですが、胃が腹から胸にもちあがった食道裂孔ヘルニアの像です。これは胃液が食道に容易に逆流する状態であり、逆流性食道炎の最も重要な原因です。
逆流性食道炎は高齢者、特に女性に多く、腰が曲がっていたり前かがみの姿勢を長くとる人は要注意です。過食、肥満、飲酒、喫煙は増悪因子です。症状としては胸やけばかりでなく、胸痛、咳、喘息、のどの不快感、など多彩です。また、内視鏡検査では逆流性食道炎の所見がないにもかかわらず、逆流性食道炎の症状を示す方もおられ、診断が困難なこともあります。
治療にはよく効く飲み薬(オメプラール、タケプロン、タケキャブなど)がありますので、症状のある方は医師と相談の上、試してみられたらよいでしょう。しかし、食道がんが合併していることもまれにあり、内視鏡検査をしておくことは大切な事です。
すい臓はおなかの中でも胃の裏で背中にくっついた、長さ15cmでわずか80gほどの細長い臓器です。しかしその働きは重要で、まず食べたものを消化するのに不可欠なアミラーゼやリパーゼなどの消化酵素を含むすい液を分泌することです。もう一つの大切な役割はインスリンやグルカゴンという血糖を調節するホルモンなどをつくることです。
このすい臓に慢性的に炎症がおこり、細胞が障害されて線維がふえ、すい臓全体が硬くなった状態を慢性すい炎と呼びます。当然すい臓の働きは低下するので、脂肪やたんぱく質の消化や体の中への吸収が悪くなったり、糖尿病になったりします。しかし、一番の症状は腹痛です。食後しばらくしてからの上腹部の痛みが多く、背中や腰にも痛みがでます。痛み止めがなかなか効きにくく、吐き気や嘔吐がおこることもあります。胃の痛みと間違えやすく、胃カメラ検査をうけても何の異常もなかったという場合もあります。
慢性すい炎の原因で最も多いのが、アルコールです。アルコール性肝臓病は皆さんよくご存知ですが、肝機能障害がないからと言って安心せず、すい臓のことも気にかけてください。また、喫煙は明らかな増悪因子です。しかし、原因不明の特発性慢性すい炎も多く、まだまだこれからの研究が期待される分野です。最近、自己免疫性すい炎という特殊な慢性すい炎の存在が明らかになり、話題になっています。
診断ですが、お酒を飲んで腹痛がある人はまず血液検査をしてください。アミラーゼやリパーゼなどが高かったり、あるいは逆に低すぎたりする人は、慢性すい炎の疑いがあります。腹部超音波検査をしてすい臓の中に石が見えると、慢性すい炎と診断できます。すい管というすい臓のなかの管が太くなっていたり、すい臓内部や形がいびつに見えたりすると、慢性すい炎の疑いが濃いということになります。
治療ですが、残念ながら特効薬はありません。お酒を飲む方はまず禁酒が第一の治療になります。禁煙もしてコーヒー、香辛料、脂肪食の制限が必要です。またいろいろなストレスは慢性すい炎に悪影響をあたえるので、心身の安静や不安の解消も大切です。お薬による治療は患者さんによって違うので、医師と相談してください。
今回はアニサキスについてお話いたします。アニサキスというのはイルカやクジラの胃などに寄生する回虫の仲間です。アニサキスの卵はイルカやクジラの便に混じって海にでます。これをさば、いわし、あじ、さけ、すけそうだらなどが食べると、これらの魚の腸の中でアニサキスの幼虫が生まれ、育ちます。やがて、これらの魚を再びイルカやクジラがえさとして食べ、アニサキスは成虫になります。
人がアニサキス幼虫のいる魚を食べると、数時間以内に突然の激しい上腹部痛や悪心、おう吐が出現します。胃の中に入ったアニサキス幼虫が胃の粘膜に突き刺さることによる症状です。左と中央の写真は胃の中にいるアニサキス幼虫(小矢印)を示します。幸い突き刺さった胃の粘膜から自然にはずれて、移動しているところの写真です。大矢印で示す白色の部分はアニサキス幼虫が突き刺さっていた部位です。この患者さんは前日まで胃の痛みと嘔気がありましたが、検査時には症状はありませんでした。腹痛などの症状がある時に胃カメラをすると、胃の粘膜に突き刺さったアニサキス幼虫を見つけることができます。この幼虫を胃カメラで見ながら摘出することにより、腹痛などの症状は消失します。ですから、摘出が唯一の治療ということになります。右の写真は摘出したアニサキス幼虫で、長さは約20mmです。
予防ですが、生のさば、いわし、あじ、さけ、すけそうだら、いくら、たらこなどには注意することです。すなわち、虫の有無の確認です。また、アニサキスは熱に弱いですし、マイナス20度以下で24時間以上冷凍すれば死にます。熱を通すか、冷凍ものは安全といえます。しかし、酢でしめても死にませんので、いきの良いしめ鯖は要注意です。
おいしいものは気持ちよく食べたいものです。もし新鮮なお魚を食べて胃が痛くなったら、お医者さんにはそのことを真っ先に言って下さい。アニサキスの診断にむすびついて、治療が早くできるからです。
夏はいわゆる食中毒の季節です。激しい下痢、腹痛、おう吐など食中毒の症状はつらいものです。今回は食中毒がどうしておこるのか、どうすれば予防できるのかについてお話しいたします。
食中毒の原因は食中毒菌にあります。菌に汚染された食品を口にすると、腸の中で増殖して炎症をおこします。サルモネラ菌がこの種類です。また、口から入った菌が毒素を作って、この毒素が症状を引き起こすものがあります。O-157などの病原性大腸菌がこれです。さらに食品中や人の体についている菌がすでに毒素を作っていて、この毒素が口から入って症状をおこすこともあります。ボツリヌス菌などです。
食中毒というと飲食店や仕出し弁当でおこるものと考えがちです。確かに原因としては一番多いものですが、予防はむずかしく、信頼できるお店を選ぶしかありません。しかし、家庭で発生する食中毒もかなりあることがわかっていますし、家庭での食中毒は予防できます。食中毒菌を付けない、増やさない、やっつける、が予防三原則です。
食材は新鮮なものを買い、あまり長く持ち歩かず、要冷蔵、冷凍のものは、帰宅後すぐに冷蔵庫に入れてください。しかし、冷蔵庫の過信はいけません。冷蔵庫では菌は死なず、冷蔵庫の中で増殖する菌もあります。調理前には洗える食材は洗い、まな板や包丁もきれいにしましょう。また十分に加熱調理することで食中毒菌は死にますし、消える毒素もあります。できた食品は出来るだけ早くいただきましょう。お弁当にするときは、必ず冷ましてからつめてください。冬季に多いウイルス性感染性胃腸炎については次の機会に述べます。
血液中の尿酸という物質が異常に多い状態を高尿酸血症といいます。高尿酸血症の方はほとんどが男性で、日本では500万人以上にも達するとされ、成人男性の20%程度と推定されています。
高尿酸血症自体に症状はありませんが、尿酸の結晶が足の親指の関節などに沈着すると、関節は赤く腫れあがり激しい痛みがおこります。この状態を痛風と呼びます。また尿酸の結晶は腎臓にも沈着し、腎臓病を引き起こすことがありますし、尿管結石の原因にもなります。さらに、高尿酸血症が高血圧症、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病と同じく、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化による病気の原因になることがわかってきました。
そもそも尿酸とは人体内の新陳代謝によってできた老廃物ですが、尿により体の外に出され、体の中にたまり過ぎないようになっています。しかし、尿酸の原料であるプリン体という物質を多くふくむ食品を毎日食べたり、ビールを多飲することにより尿酸が作られすぎたり、腎臓の働きが悪くなり尿酸が尿とともに体の外にでにくくなると、体内の尿酸が増えます。また肥満や過度のストレスも尿酸を増やす原因になります。
尿酸値が高かったり、痛風発作をおこしたことがある方で肥満があれば、まず減量に努めてください。食事は糖尿病食に準じたカロリー制限食にし、特にプリン体を多くふくむ大正えび、レバー、あじ干物、いわし干物、さんま干物、かつおぶしなどはひかえてください。アルコールもひかえめにし、とくにビールはさけてください。尿路結石や腎臓障害を予防するには、尿をアルカリ性にすることが有効です。野菜や海藻などを多めにとり、水分もたくさん飲んで尿量を増やしましょう。
当然、尿酸値を下げるお薬や、尿をアルカリ性にするお薬もありますので、医師に相談してください。
インフルエンザとはインフルエンザウイルスの感染によっておこる病気で、普通のかぜにくらべて症状が強く、場合によっては命にかかわることがあります。また感染力が強いため、いったん流行が始まると短期間に膨大な数の人を巻き込みます。
潜伏期は1~5日(平均3日間)と短く、突然の悪寒、高熱とともに頭痛、のどの痛み、せき、関節痛、筋肉痛、体のだるさがあらわれます。健康な成人なら3~7日の発熱の後一週間くらいで治ゆします。しかし、高齢者や持病を持った方が肺炎を併発したり、幼児が脳炎や脳症を合併すると、死亡する人がでたり、重大な後遺症が残ることがあり、決して甘く見てはいけない病気です。
一番の予防法はインフルエンザの予防接種(ワクチン接種)を流行前に受けることです。ワクチンが効果を示すには摂取後2週間はかかりますので、11月~12月には受けてください。13歳未満は1~4週間をあけて2回摂取します。13歳以上でも2回摂取が望ましいですが、1回摂取でも十分に効果はあります。ただし残念ながら、予防接種を受けたすべての人がインフルエンザにかからない、ということにはなりません。しかし、かかっても重くなりにくいという効果はあります。また、予防接種をすることが不適当と考えられる方がおられますので、摂取前には医師とよく相談してください。予防接種以外の予防法としては、できるだけ人ごみをさけること、マスクをつける、外出後にはうがい、手洗い、洗顔をする、室内の湿度をたもつ、栄養と休養をとり体力をたもつことなどがあります。
それでもインフルエンザにかかったら(実際にはインフルエンザかどうかはわからないので、インフルエンザと思ったら)、できるだけ早く医療機関を受診してください。最近ではインフルエンザかどうかの検査が、わずか15分でできる様になりました。インフルエンザと診断して、タミフルやリレンザというインフルエンザの治療薬を発病後48時間以内に服用すると、症状を軽くすることができます。また、インフルエンザの時や、インフルエンザと思った時には市販の風邪薬やいままでに医療機関で処方された解熱剤などは服用しないほうがよいでしょう。薬によってはインフルエンザによる脳炎や脳症をさらに悪くすることがあるからです。いずれにしても、インフルエンザにかかったら、無理をせずに安静にし、十分な睡眠と栄養と水分をとることが大切です。
2009年3月北米で豚インフルエンザ由来の新型インフルエンザが発生し瞬く間に全世界で流行しました。症状は従来の季節性インフルエンザと比べ下痢、嘔吐など消化器症状がやや多かったようですが、大きな差異はありません。予防はやはりワクチン接種が重要です。治療はタミフル、リレンザが有効です。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
午前9:00~12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | / |
午後5:15~7:30 | ● | ● | ● | / | ● | / | / |