太田診療所

太田診療所(京都市右京区) 内科 消化器内科 呼吸器内科

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病気のお話コラム

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    いつまでも元気で健康な身体でいるためには、規則正しい生活習慣とバランスの良い食生活を送ることが大切です。そして、次に大切なことは体の不調を感じたら、「仕事が忙しいからなかなか時間が取れなくて・・・」「お医者さんはちょっと苦手で・・・」と思って先に延ばさずにできるだけ早めの受診をして下さい。
    不安を抱えたまま毎日を過ごすのは、楽しいものではありませんし、早期発見、早期治療をして頂くことが回復への一番の早道です。当診療所は、地域のホームドクターとして皆様がいつも元気で頂けるように健康を守るお手伝いをさせて頂きます。

第5回 動脈硬化について

動脈硬化とは、体の中の動脈の壁が分厚くなり、硬くなった状態をいいます。人は年齢とともに動脈硬化がだんだんと出現するものですが、動脈硬化の進行した動脈では、血管の内部が狭くなって血液の流れが悪くなったり、逆に動脈壁の弾力性がないために拡張したり、場合によっては破裂したりします。

このような動脈の変化は全身におこるもので、たとえば脳の動脈でおこると脳出血や脳梗塞、心臓の冠動脈では心筋梗塞や狭心症、大動脈では大動脈瘤、腎動脈では腎不全、末梢動脈では閉塞性動脈硬化症など、いわゆる動脈硬化性疾患の原因となります。いずれも命にかかわる大変な病気ばかりです。

ではどうしたら、それらの病気が予防できるでしょうか。動脈硬化の原因については、未だはっきりしたことはわかっていませんが、悪化の危険因子については色々な研究によってわかってきました。遺伝素因、加齢はもちろんですが、高脂血症、糖尿病、高血圧、肥満、喫煙、運動不足、ストレスによって動脈硬化が悪化することが明らかにされています。ですから、動脈硬化を予防しようとするなら、遺伝因子、加齢については避けようがないですが、その他の危険因子を排除することが重要であるといえます。

すなわち、糖尿病、高血圧、高脂血症のある人は動脈硬化症になる可能性が高く、動脈硬化症を予防するには糖尿病、高血圧、高脂血症をしっかりと治療する事が大切ということです。糖尿病、高血圧、高脂血症の各々についてはおって述べていく予定ですが、共通していえることがあります。肥満の方は体重の減量をすること、たばこをすう人は禁煙すること、適度の運動をし、精神的ストレスを取り除くこと、脂肪分の摂取をひかえること、などです。お薬については糖尿病、高血圧、高脂血症それぞれに色々な種類のものがあります。患者さんにあったお薬を医師と相談して決めましょう。

動脈硬化そのものの治療には、内科的には血流改善薬や血を固まりにくくする抗血小板薬などがあります。症状が進んだ例では外科的に各種バイパスを作ったり、動脈の狭くなったところをカテーテルなどを使って広げる治療があります。詳しくは各々の動脈硬化性疾患の病気のお話で述べたいと思います。

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