太田診療所

太田診療所(京都市右京区) 内科 消化器内科 呼吸器内科

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病気のお話コラム

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    いつまでも元気で健康な身体でいるためには、規則正しい生活習慣とバランスの良い食生活を送ることが大切です。そして、次に大切なことは体の不調を感じたら、「仕事が忙しいからなかなか時間が取れなくて・・・」「お医者さんはちょっと苦手で・・・」と思って先に延ばさずにできるだけ早めの受診をして下さい。
    不安を抱えたまま毎日を過ごすのは、楽しいものではありませんし、早期発見、早期治療をして頂くことが回復への一番の早道です。当診療所は、地域のホームドクターとして皆様がいつも元気で頂けるように健康を守るお手伝いをさせて頂きます。

第17回 アニサキスについて

アニサキスについて

今回はアニサキスについてお話いたします。アニサキスというのはイルカやクジラの胃などに寄生する回虫の仲間です。アニサキスの卵はイルカやクジラの便に混じって海にでます。これをさば、いわし、あじ、さけ、すけそうだらなどが食べると、これらの魚の腸の中でアニサキスの幼虫が生まれ、育ちます。やがて、これらの魚を再びイルカやクジラがえさとして食べ、アニサキスは成虫になります。

人がアニサキス幼虫のいる魚を食べると、数時間以内に突然の激しい上腹部痛や悪心、おう吐が出現します。胃の中に入ったアニサキス幼虫が胃の粘膜に突き刺さることによる症状です。左と中央の写真は胃の中にいるアニサキス幼虫(小矢印)を示します。幸い突き刺さった胃の粘膜から自然にはずれて、移動しているところの写真です。大矢印で示す白色の部分はアニサキス幼虫が突き刺さっていた部位です。この患者さんは前日まで胃の痛みと嘔気がありましたが、検査時には症状はありませんでした。腹痛などの症状がある時に胃カメラをすると、胃の粘膜に突き刺さったアニサキス幼虫を見つけることができます。この幼虫を胃カメラで見ながら摘出することにより、腹痛などの症状は消失します。ですから、摘出が唯一の治療ということになります。右の写真は摘出したアニサキス幼虫で、長さは約20mmです。

予防ですが、生のさば、いわし、あじ、さけ、すけそうだら、いくら、たらこなどには注意することです。すなわち、虫の有無の確認です。また、アニサキスは熱に弱いですし、マイナス20度以下で24時間以上冷凍すれば死にます。熱を通すか、冷凍ものは安全といえます。しかし、酢でしめても死にませんので、いきの良いしめ鯖は要注意です。

おいしいものは気持ちよく食べたいものです。もし新鮮なお魚を食べて胃が痛くなったら、お医者さんにはそのことを真っ先に言って下さい。アニサキスの診断にむすびついて、治療が早くできるからです。

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