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太田診療所(京都市右京区) 内科 消化器内科 呼吸器内科

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病気のお話コラム

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    いつまでも元気で健康な身体でいるためには、規則正しい生活習慣とバランスの良い食生活を送ることが大切です。そして、次に大切なことは体の不調を感じたら、「仕事が忙しいからなかなか時間が取れなくて・・・」「お医者さんはちょっと苦手で・・・」と思って先に延ばさずにできるだけ早めの受診をして下さい。
    不安を抱えたまま毎日を過ごすのは、楽しいものではありませんし、早期発見、早期治療をして頂くことが回復への一番の早道です。当診療所は、地域のホームドクターとして皆様がいつも元気で頂けるように健康を守るお手伝いをさせて頂きます。

第14回 胆のうポリープについて

胆のうポリープについて

胆のうは肝臓の下にあるナスの形をしたふくろ状の臓器です。胆管とつながっていて胆汁を濃縮します。この胆のうには腹痛などを引き起こす胆石ができることは、皆さんご存知の通りです。もう1つ、胆のうにできる病変としてよく耳にするのが胆のうポリープです。胆のうポリープはほとんどの場合、自覚症状がありません。

胆のうポリープは胆のうの内側の粘膜細胞が増殖して盛り上がる隆起性病変で、いぼのようなものです。最近の腹部超音波検査などの画像診断の進歩により、胆のうポリープがよく見つかるようになり、成人の10%程度が発見されるというデータもあります。

胆のうポリープにもいろいろな種類がありますが、胆汁の成分であるコレステロールが胆のうの内壁に沈着して盛り上がるコレステロールポリープがほとんどです。脂っこいものをよく食べる人や、肥満の人にできやすく、最近増加しています。上の写真に示すのは胆のうと胆のうポリープの腹部エコー検査です。

各々の写真の真ん中の黒いナスの形の所が胆のうで、そのなかで米粒のように白く見えるのがコレステロールポリープです。2つポリープができている胆のうもみられます。コレステロールポリープの大きさは5mmまでのことが多く、多数できることもありますが、これは完全に良性です。しかし、念のための経過観察が必要で、発見された年は年に3~4回の腹部エコー検査をし、変化がなければその後は年に1回の定期検査を受けてください。

その他、経過観察中にポリープの大きさが10mm以上になるものや、発見時の大きさが10mm前後のものには胆のうがんの可能性があります。表面がごつごつしていたり、不規則でいびつな形をしていると胆のうがんの疑いが濃くなります。このような場合には、確定診断と治療の両方を目的に胆のうを切除する手術が望ましいです。最近は、患者さんの負担が少ない腹腔鏡下胆のう摘出術がされるようになりました。

胆のうは腹部エコー検査が最も得意とする臓器です。胆のうポリープなど胆のう病変の早期発見のために定期的に腹部エコー検査を受けるようにしましょう。

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